2012年12月15日 のアーカイブ

★ 喜怒哀楽。

(遡ること半年前の写真)

畑の片隅に生息の一本の葡萄, 品種はベリーA。

葡萄 ぶどう ブドウ ベリーエー grape

「粒ぞろいとはなんぞや。整列とはなんぞや。」

ほぼ野生児な, 当畑の葡萄。

“ ほぼ ” とは,

葡萄 ぶどう ブドウ ベリーエー grape

毎年初夏, ↑ こんな感じでイチジクへのちょっかいが凄まじく,

葡萄 ぶどう ブドウ ベリーエー grape

寂しんぼな “ 絡み ” 取りのため, 何度も剪定を繰り返しています。

ちょいと手のかかる, ほぼ野生児たち。

葡萄 ぶどう ブドウ ベリーエー grape

熟す順もごらんのとおりで, 全粒色づいた頃には

ところどころクシャンクシャな粒がたくさん入り混じります。

そのクシャ粒たちを取り除けば, 見事な歯抜け葡萄に。

そんな歯抜け野生児たちの粒ひとつぶひとつぶに

どんな感情が詰まっているのだろうと想像します。

一粒ごとの, 喜怒哀楽。

『喜怒哀楽』

わたしはこの『喜怒哀楽』が大好きでして,

はじめて目にした瞬間からしばらくのあいだ夢中になりました。

小学生でしたが, とても不思議だったんですね。

なぜ, この順番なんだろうと。

大人にきいても教えてくれない。

いつもながらに自己流で解釈した結果, 謎を解きました。

巷でいうところの「こじつけ」です。笑

一番はじめの『喜』ですが,

 これはきっといちばん重要で『嬉』を超える歓び。

与えるのも得るのも容易ではないからではないか。

というこじつけです。

二番目の『怒』ですが,

『喜』の真逆の感情でもっとも重要な感情だからではないかと。

それだけだとこじつけが弱いので, 『怒』が『喜』のあとに

くるのは, 音の関係があるとこじつけました。

「きどあいらく」と声にすると, 「き」が強く発音されて,

「ど」は低音で声量も弱くなりませんか?

喉全体で重く響く音はまさに静寂の怒号。

こじつけです。笑

三番目の『哀』ですが,

『悲』ではなく『哀』がくるのは

哀愁を慈しむ精神からきているのでは, というこじつけです。

そしてさいごにくる『楽』ですが,

『楽』はそんなに大事ではないという意味では, と。

いちばん容易く得て感じられるものではないでしょうか。

だから楽ちん。

ここまでが, 漢字をそのまんま読んだ印象によるこじつけです。

絵画的にも順に,

満面の笑み・しかめっ面・下がり顔・全身ウキウキ…

そんな漢字。笑

次に, 全体を見てみます。

『喜怒哀楽』

『喜』と『楽』が『怒』と『哀』を挟んでいますね。

『喜』と『楽』が外ヅラ, 『怒』と『哀』が内ヅラ。

内と外=日本文化。

大事なことやものはうちに秘める, に通じませんか。

『喜』と『楽』を剥がせば『怒哀』がむき出しに。

『怒』と『哀』が足りないと『喜楽』だけになりまさにお気楽,

なんだか薄っぺらい。

何が言いたいのかというと。笑

人間は, 怒りと哀しみの感情があってこその人間ではないか。

怒りと哀しみをぞんざいに扱うと,

しょおもない人間になってしまうのでは?

怒り方・哀しみ方=乗り越え方を,

適当に処理している人間が多過ぎやしないか。

適当な処理どころか, 怒りや哀しみを悪いことのように

捉えさせようとするニオイがぷんぷんします。

怒りと哀しみも大事なんです。

わたしがこじつけで解釈している『喜怒哀楽』を好む理由,

それは

人間は, 己の感情を至極大事に扱いながら生きていくべき

いきものだと思っています。

わたしもまだ素敵で粋な怒り方・哀しみ方を習得できていません。

だからこそ怒れる時には怒り, 哀しいときには徹底して哀しむ。

大事だと思います。

葡萄 ぶどう ブドウ ベリーエー grape

野生児の始まりの実も, こんなに小さかった。

ときどき誰かに喰われながら。

それぞれの小さな実が, それぞれの速度で

それぞれの感情を膨らませる。

ときどき割れたり避けたりしながら。

「ひとつひとつの感情を大事に育てよう。」

葡萄だけじゃなく, 作物すべてから感じる生き様です。

以上,

怒れる6月初旬に更新するはずだった,

葡萄へのこじつけ日記でした。


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小作人 : てる子さん。


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