イチジクの芽かき作業中で気になった奴ら。
ライオン仮面みたいな奴。何者…。
仮面部分は薄っぺらい。白い部分には切れ込みのような隙間もある。
繊維が縦割れしているような。
もしかしてキノコかな?とも思ったり。
付着しているイチジクにはたくさん付いているし,
付いていないイチジクにはひとつも付いていないという。
仮面部分を指で軽く長押ししたり軽くつっついてみたら
白い部分が隆起した気がしたので, 勇気を出して引っ張ってみました。
わぁお。
白い部分の内部には淡いピンク色をした極小のツブツブが…。
こりゃぁキノコじゃねぇな。虫の卵だな。と思いまして,
Twitterでこれらの写真を添付して虫の正体について問い呼びかけたところ
カイガラムシだという回答をいただき, 帰宅後にカイガラムシで検索をし,
『モミジワタカイガラムシ(Lecanium horii Kuwana)』と判明しました。
白い部分は卵嚢でした。
正体がわかったモミジワタカイガラムシ,
アリの庇護っぷりが強烈なんですよ。
触ろうとするとアリが飛びかかってくるし, 字のごとく体を張って
守るんですよね。卵嚢引っ張ったときも激怒されました。
モミジワタカイガラムシはアリの好物なのかな?と検索してみれば
サイトCiNii の『モミジワタカイガラムシ卵のうのワックスエステルの組成』に
遭遇。論文の抄録にはモミジワタカイガラムシの卵嚢は
脂質(ワックスエステル)が60%との記述があるので,
アリはワックスエステルという脂質が大好きなのかな?
アリとの関連性ではどんな事情があるのか気になるところ。
卵嚢成分だけじゃなく卵も食べ尽くしてくれるのならありがたいんですけど,
脂質契約ですべて無事に孵化させていそうな気がする…。
イチジクの芽かきをしながら
モミジワタカイガラムシもワタかきしなくてはなりませんな。
わいわい。